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投稿者:カトちゃん
題名:子どもは、その子に合ったことを提供することで伸びる

今回は『子どもは、その子に合ったことを提供することで伸びる』ということをお伝えしたいと思います。

皆さんは、『発達の最近接領域』ということばをご存知ですか。

自分の持っている力を100とし、周りのサポートを得ながら発揮できる力を少し多めに110とすると、100と110の差となる10の部分を『発達の最近接領域』と言います。
すなわち、子どもの持っている力と、援助などを受けてできるようになった力の間の差が『発達の最近接領域』となります。
そして、療育や教育ではこの『発達の最近接領域』がとても重要な意味を持つことになります。

子どもは、『発達の最近接領域』の範囲内となる活動をまんべんなく行うと、間違いなく育つと言われています。
つまり、ほんのちょっとのサポートでできるくらいの課題が、子どもにとってもっとも有効な活動となるわけです。
お子さんは、実際にそのような活動が提供されているでしょうか。

周りを見渡すと、ときどき自分の実力よりもかなり高いレベルの課題を提供されて、必死に頑張っているケースが見られます。
例えば、小学校4年生レベルの中学生が、中学校の課題を毎日必死に取り組むケースです。

それは上記の例でいえば、100と110の差ではなく、100と150の差にも相当します。

そうなると、子どもはどれだけ一生懸命やっても、「自分はできなかった」という経験を積むことになるでしょう。
つまり、課題が全く本人に合っていないということになります。

そういう経験を1年、2年と積み重ねても、子どもの力がアップすることはありません。
親や教師は「これだけ頑張らせているのだから、きっといつか…」と思うのでしょうが、それは、もしかしたら大人の自己満足に過ぎないのかも知れません。

結局、1〜2年経ってから、全く実力がついていないことに気づき、途方に暮れてしまう…そういう例を数多く見てきました。

そうなってからでは遅いのです。
貴重な時間を取り戻すことはできません。

中学3年生になってあたふたしても、高校受験には間に合わないかも知れません。
中学1年生どころか、小学校の中学年〜高学年の学習も不確かな力では、高校受験をクリアすることは現実的に難しいのです。

だからこそ、今の勉強にこだわらず、自分の力がどれくらいかをきちんと把握することが大切になってきます。

繰り返しますが、子どもは本人に合ったことをすれば、確実に伸びていきます。
その時点では、周りの子より遅れていても、本人の力に合ったことを丁寧に、地道に積み重ねていけば、ゆっくりでも力は身につき、だんだんと周りの子どもに近づいていくことも夢ではありません。

そもそも、合ったことはその子にとって「楽しい課題」に他なりません。
なぜなら、ちょっと頑張ればわかるのですから。

楽しさは子どもを大きく伸ばしてくれます。

そのような方法で、特別支援学級の子どもが普通高校に行くケースもあるのです。
今の課題を必死にさせるのではなく、本人のレベルを見抜くことこそが、保護者や教師に求められることだと考えます。

その子に「合ったこと」とは何か・・・皆さんと一緒に考えていきましょう。
ビリーブでもお手伝いをさせていただきます。

9月もよろしくお願いいたします。

2021年9月17日