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姿勢の保持が難しい子
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自閉スペクトラム症の子育てで気をつけること
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自閉スペクトラム症について
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あけましておめでとうございます
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投稿者:カトちゃん
題名:自閉スペクトラム症の子育てで気をつけること

7月になりました。

感染者数は減少しましたが、埼玉県のまん延防止等重点措置はまだ継続されており、油断のできない日々が続いています。

皆さま、くれぐれもお気をつけください。

ビリーブでは、今月も消毒や窓の開閉など、感染対策を徹底しながら授業を行っていきたいと思います。
(幸い、ビリーブには窓がたくさんあります)


さて、今回は自閉スペクトラム症の子育てにおいて、特に気をつけたいことについて考えたいと思います。

基本的にどのような子育てにおいても、気をつけなければならないことがあります。
それは、子どもに対し「全か無(0か100)」のかかわりをしないということです。

特に自閉スペクトラム症の子どもについては、その傾向が強くなると思われます。

例えば、なかなか言うことを聞いてくれないということで、強く叱ることを習慣づける方針が見られます。

強く命令して、違反すると厳しく罰する…。
これが上記の100に当たります。

100の圧力により、子どもは一時的に指示に従うようになるでしょうが、どんどんストレスを溜め込んできて、20歳前後になると『想起パニック』と言う形で、手の付けられないほどのパニックの嵐がやってきます。

その逆に、何でも自由にして、子どもに了解を得てからことを進めるという方針が見られます。

これは0と言えるでしょう。

一見、子どもの自主性に任せ、尊重しているように見えますが、実は自閉スペクトラム症の子どもには、この0はとても不適切なかかわりとなってしまいます。
そのようなかかわりを行うと、子どもは大いに混乱してしまうのです。

自閉スペクトラム症の子どもは「自由は不自由」であり、どんなことでも手がかりがないと、自分が何をしてよいのか全くわからなくなってしまいます。

しかも、自閉スペクトラム症の子どもには、「曖昧なことや一貫性のないことに著しい不安を覚える」という特性があり、周囲がそのことを十分に理解しないと、常に不安定な状態にさせてしまいます。
かかわる人は、そのことをきちんと知っておく必要があるのです。


では、自閉スペクトラム症の子どもに対し、どのようなスタンスでかかわればよいのか。

まず、どんなときでもヒントとなる手がかりを準備するようにします。
それはいわゆる構造化と言えるでしょう。

構造化により、子どもに対しその場の状況を十分に理解させ、その上でいろいろな判断をしてもらいます。
子どもにわかりやすさを提供していくわけです。

しかし、ときどき構造化自体が目的となるケースが見られます。
躍起になって時間割を視覚化したり、部屋を分けたりしていますが、子どもの実態を無視した、一括りの構造化は有効とは言えません。

構造化はあくまで手段であり、目的ではないのです。

大切なことは、その場を理解してもらい、その上で「よし、こうやろう」という合意を、子どもに形成してもらうことです。
これは、0でも100でもなく、その中間の「双方のすり合わせ」によって成立します。

自閉スペクトラム症の子どもには、場面をよく理解し、大人と交渉しながら何
かがうまくいったという経験がとても大切になってきます。

それにより、子どもの中に意欲のエネルギーが十分に蓄えられ、多少の困難な
ら自分から意欲的に立ち向かうことができるようになってくるのです。

7月もよろしくお願いいたします。

加藤・藤江

2021年7月01日