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投稿者:カトちゃん
題名:今年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。
2019年のスタート、平成最後の年となりました。

昨年もいろいろな面でお世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年も子どもたちの成長を数多く目にすることができました。
その陰には、子どもたちの頑張りはもちろんのこと、保護者の方の必死の努力があったことがとても大きかったと思われます。

子どもは、ビリーブの授業で育つ部分もありますが、日頃の家庭や学校などでの生活が大きく影響しています。

保護者の方や学校や幼稚園の先生方の力も少なからず、子どもに伝わっているわけです。

そのため、私たちは保護者の方との相談時間をとても大切にしています。

相談内容は様々です。

「このことが苦手だ…どうすればよいか」
「こんなことが起きてしまった…どうすればよいか」

すぐに解決できることもあれば、そうでないこともあります。
そして、何でもすぐに解決すればいいわけではないことも確かなことです。

昨年読んだ本の中でもっとも感銘を受けた本に、

『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』帚木蓬生.朝日選書(2017)

があります。

この本では、すぐに答えを出さないことの大切さがいろいろな例から述べられています。

特に、発達障がいの子どもたちは、物事をゼロか百、白か黒というように両極端に判断しがちです。
そうではなく、

「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」
すなわち
「答えの出ない事態に耐える力(ネガティブ・ケイパビリティ)」

を身につけることこそが、彼らにとってもっとも大切な課題の一つであると考えています。

すぐに答えが出ないで戸惑うのは、大人も同じです。
でも、必死になって解決しようとすることが、果たして子供にとってプラスになるでしょうか。

負の状態のとき(泣いてぐずって、どうにもならないマイナス状態のとき)、「子どもの行為には必ず理由があるはず」と考え、「なぜ」「どうして」と性急に答えを求めるのではなく、本当は、「仕方がない」「何とかなるさ」でカバーできる部分がたくさんあると思います。

そして、その方が結果的に子どもの成長にとってもプラスになることが多いと私たちは考えてます。

言い換えれば、子どもの持っている力を信じて、穏やかな気持ちで待つということですね。

今年も、子どもの授業はもちろんのこと、保護者の方とも時間の限りお話をさせていただきたいと思います。

2019年もよろしくお願いいたします。

2019年1月01日