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投稿者:カトちゃん
題名:6月になりましたね

平成29年度のビリーブがスタートし、2か月が経ちました。

本年度も賑やかさは相変わらずで、子どもたちはのびのびと過ごしています。

子どもとかかわる際、大切なことはたくさんありますが、特に大切にしていることが2つあります。

それは、「思う存分楽しむ」ということと「わかりやすく、時に毅然とする」の2つです。

「思う存分楽しむ」ということは、文字通り、楽しい場面を設定し、臨床の場が、子どもたちの笑顔や笑いに溢れているということです。

子どもは楽しい場面で成長します。
何かができるようになるということも大切ですが、それも、「楽しいからやる」というモチベーションの中で大きく育つのです。

そのために必要なことは、大人の柔軟性や即興性です。

「どうやって楽しませよう」などと考えるのではなく(頭で、そう考えた時点で面白味は半減します)、自分も楽しみながら、子どもを楽しませるのです。

子どもは発散しながら安定するわけですから。
ここでは、大人の人間性が問われることになりそうです。


そして、「わかりやすく、毅然とする」です。

よく目にするのが、子どもが何かやるとそれに応じるという「後追い」のかかわり方です。

それは、子どもの要求に応じているという点で一見ていねいなかかわりのように見えますが、コミュニケーションとしてはとても偏ったものになってしまいます。

そうしているうちに、子どもはどんどん自分のペースを強めてしまい、多くの場面で相手に応じられないという誤学習をしてしまうことになります。

常に子どものペースに巻き込まれていては、子どもを育てることはできません。
基本的に大人が主導権を握り、子どもを巻き込んでいくことが大切です。

それは何も、力で応じさせようというのではなく、楽しさの中に、いつの間にか相手に応じているという自然な流れを設定するということなのです。

また、時に毅然とした態度も必要です。

怒らなくてもよいですから、無理なことは無理と言って譲らないという態度を見せることは、子育てには絶対に必要なことと考えています。

応じてくれたら、えらかったねと大いに褒めればよいわけですから。

あいまいな大人に育てられた子どもほど、糸の切れた風船のように秩序がなくなってしまい、できることもやろうとしない…
そういうケースを山ほど見てきました。

改めて、「思う存分楽しむ」と「わかりやすく、時に毅然とする」の大切さを確認したいと思います。

6月もよろしくお願いいたします。

2017年6月02日